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=ハンブルグ= まとめ。

ハンブルグ二日目の朝、わたしがいつもしているピアスのキャッチが片一方
行方不明になりました。

日本にいたら別のピアスからキャッチをはずして代替するのですが、
それがないので、滞在中にどこか街中でピアスを買おうと思っていました。

でも滞在中はすっかりそんなこと忘れ、寝るときに「あ、今日も買い忘れた」と
思い出す日々でした。キャッチのないピアスはそれでも毎日私の耳についたまま
はずれることなく、観光したり酔っ払ったり、クラブへ行ったりしていました。

帰国前夜。かずおじちゃん宅のベッドルームで買ったものなどをまとめてパッキング
するためにスーツケースをいったん空っぽにしたとき、すみっこにキラっと光る
キャッチを発見しました。こんなところにあったんだ〜きっと初日の夜、着替えるときに
服と一緒にはずれ、ここに落ちたんだね〜と思いました。

そんな小さなことさえも、今でも忘れることができないハンブルグでの日々。

帰国後は、ハンブルグ滞在中には体感することのなかった時差ぼけにひどく
悩まされ、辛い毎日でした。仕事を終えて帰宅後はゴハンもいらない状態で
早めにベッドに入っても、夜中の1時になるとパチっと目が覚め、朝方の5時まで
眠れない毎日。お休みが来たら何が起こっても寝続けようと心に決めても、
夜中の1時〜朝の5時までギンギンに目が覚めた状態で ベッドにいるのは
結構厳しく。そんなとき私が心の支えにしたのは、やっぱりハンブルグで撮った
膨大な写真の数々でした。

何度見てもなぜだかしんみりと泣けてしまい、困りました。

風たんとジョリちゃんとの生活が一番ダイジなはずなのに、どうしてこんなに
ハンブルグが恋しいんだろう。とちょっと悩んだくらいです。

血のつながり、そして遠く離れた従兄弟たちと、こんなふうに長く、強く、深く
日々を一緒に過ごしたことが、今までにない強烈な縁を感じさせたのだと
思います。本当に行ってよかった。もっと早く行くべきだった、と思うのだから
これからもチャンスがあったらもっと頻繁に行かなくては!と思います。

ハンブルグで思ったことはたくさんありますが、あえてこの日記に書くとすると、
国が違っても、人は同じということです。

日本でもハンブルグでも、女性はやっぱり髪形やその日の服に悩み、
職場のちょっとイジの悪い同僚に悩み、家庭の中での出来事に
悩みながら日々暮らしていました。

男性はちょっと薄くなってしまった頭髪のことや、ぷくっとでてきてしまった
おなかのことなどをとても気にしています。持病を気にしながらビールを少し
控えめにしたり、妻の目を盗んで日本酒をチビチビっとすするドイツ人のおじさんも
いました。

ビール会社でのパーティでは、会場にいるすべての日本人たちが壇上に
呼ばれ、今回日本から来た、そしてドイツに在住している日本人の
すべての人たちの名前が呼ばれ、記念品の贈呈がありました。

記念品を受け取った100人近い日本人みんなが、
ひとりずつ短いスピーチをする必要があり、多くの人が世界の平和を訴えました。

私も英語で、檀下にいる日本人以外の人たちに向けて短くスピーチしました。

「すべてのいとおしい人間たち。
私もこの世界から戦争がなくなることを心から祈ります。
ドイツと日本がもし戦争なんか始めてしまったら、
会うことが物理的に困難になってしまいます。
こうして一緒にビールを飲むことができなくなります。
世界の平和を、地球上にいる一人一人が同じくらい祈れば、
そして、一人一人が身の回りの大切な人たちを大切にすることができれば、
戦争はなくなるはずです。今ある日常を大切にしましょう。
今日はありがとうございました」

すべての人のスピーチをかずおじちゃんがドイツ語に訳し、その後日本語にも訳し、
会場のみんなで平和を祈り、一緒に過ごせることをお祝いするという素晴らしい
夜でした。おばあちゃんが今年亡くなったことをかずおじちゃんが話すと、
会場からはすすり泣きの声が聞こえ、多くのドイツ人の人たちが泣いていました。

その中でひとり、全身ピンクのドレスを着たドイツ人のおばさんが、
もう顔をクシャクシャにして泣きじゃくっているのを見て、
私も涙が止まりませんでした。

パーティーのお開き前に、彼女にお礼を言いに行きました。

「私のおばあちゃんのために泣いてくれてありがとう、私は孫です」
「あなたはマユコね」
「そうです」
「私はあなたのおばあちゃんに会った事があるのよ、日本で」
「そうなの?」
「おばあちゃんは身体は小さかったけれど、愛に満ちた素晴らしい人だったわ」
「そう、小さい身体でとっても大きな人だったの」
「おばあちゃんが亡くなってとても残念に思うわ」
「私もです。だけど、今でもここに(心に)生きているよ」
「私の心にも生きているわ」

こんな会話をしながらも、彼女は泣き続け私を抱きしめてくれるのでした。
派手なおばさんだったけれど、ずごくいい人だった。

ハンブルグ空港でお別れのとき、カネマキコアのメンバーの一人「フーベルト」は
私たち一人一人にお別れの記念品をくれました。何度も何度も会ったことのある
フーベルトですが、今回は泣いていました。フーベルトも高齢になって、
これからなかなか日本に会いに行くのは難しくなるだろうと言っていました。

フーベルトはドイツ人らしくふとっちょな赤ら顔のおじさんで、日本人から
絶大な人気を誇るひとりです。プレゼントを配りながら人目もはばからず、
オイオイと泣くフーベルト。この人もとってもいい人なんです。

到着の夜、ホテルの横のレストランのテーブルに置いたおばあちゃんの写真を見て
泣いていた「ウラ」は、やはりお別れの日の空港で目にいっぱい涙をためて、
おばあちゃんのために祈るわと言ってくれました。私がおばあちゃんはもう
苦しみもないし痛みもないし、今は天国でとっても幸せなんだよとウラに
説明していたら、マユコがそう思えるならそうに決まっているといって、小さな
包みを私にくれました。後であけてみたらそれは写真立てでした。

中に、ウラがおばあちゃんと過去に日本で撮った写真が入っているものでした。
ポケットサイズの小さなその写真立てには、ウラのおばあちゃんに対する
愛情がたっぷり詰まっていました。ウラも小さいけれど大きい人なのです。

帰国後、10月になって風のメンバーの一人から、一枚のDVDが送られてきました。
それはハンブルグでの日々を撮影したいろんな人のカメラの動画を集めて
ナレーションを入れて編集したものでした。

あの懐かしい日々がよみがえってきて、見ながらまた泣いてしまう私でした。
動画編集ソフトの仕事をしているわたしにとってそれは、どんなに大変な
作業かよくわかるだけに、編集もさることながら、DVDを仕上げて
訪独メンバー全員に送付する作業もさぞかし大変だったと思いました。

これは情熱と執念と、勢いがないとできない作業なんです。
彼にとってもやはり、今回の訪独がどれだけ素晴らしいものだったのか、
私にはよくわかりました。みんな特別な感情を抱いているんだな〜と思います。

その後、つい最近になって今度は静止画を集めたスライドショーのDVDも
送られてきました。12月になってもまだ、彼の中で強烈な思い出なんですね。

いい人だった、ほんとうに、みんながみんな。今回の度は、愛情と思いやりと、
強い絆で結ばれたと思います、すべての人にとって。本当によかった。

さて、食べ物面で振り返ると、今回私はこれといってドイツ料理を堪能して
いないことに気がつきました。リューベックのランチだけが唯一ドイツ料理と
いえるかも知れません。

また、毎日「ランチ」をしていないことにも後々気がつきました。びっくり。

朝はさえこおばちゃんの朝ごパンでおなかいっぱいにし、
お昼前後に林さんと待ち合わせ、なんだかんだお昼ご飯を食べない日が
ほとんど毎日でした。時差ぼけは通常とてもおなかがすく現象になるのですが、
なぜか全然平気だった。クラブに行った夜なんか、夜ゴハンも食べてない。

「旅は食」の私にとって珍しいことです。

「買う」については、やっぱり日本てなんでもあるんだな〜と実感させられる
ことが多かったです。例えば、ボールペンひとつとっても、日本にある量、種類
と比べたら、あちらは数種類のものがどのお店に行っても同じラインナップであり、
ノート然り、ペットグッズ然り、洋服もそうでした。

そうなるとお土産に困り、日本では手に入らないインスタントスープの素や、
スパイス、歯磨き粉などがお土産として適当な珍しいものになりがちでした。

物価は日本とほぼ同じ。安いなと思ったのはやっぱりビールでした。
グラスはほぼどこのお店にも「大」と「小」があるので、お昼には小とか、
夜は大などと選べます。あと、基本的に大ビンはないので、小瓶程度の
ビールが売ってますが、ビンのまま飲むことはほぼありません(クラブは例外)。

それから、意外だったのは窓。
冬は氷点下が日常の国なのに、二重窓は私の知る限り皆無でした。
そのかわり、部屋のいたるところに暖房がいきわたり、家の中はトイレまで
暖かくなるし、アパートの廊下でさえもポカポカだそうです。
※これはカナダもそうだった。でも天窓は二重窓だったんです。

そして外に洗濯物を干す習慣がないからなのか、どの家もベランダは
美しくお花などで飾られ、春夏などはとっても気持ちいいだろうな〜と
思う仕様になっていました。これは羨ましい。

しかし奥行きは狭く、集合住宅が非常に多いので密接している印象は
どうしても拭い去れません。まあでも全体的に緑は豊富でした。

それから、もっと羨ましいのは駐車スペースがいたるところにあるということ。
道路の歩道と車道の間には、車を停めていいのです。そして無料。
一軒家以外に住む人は、そこがマイカーの駐車スペースになります。
ただ、早い者勝ちというシステム。子供を迎えに行っている間に停めるスペースを
奪われ、数ブロック先まで行ってやっと停められたというケースは日常的だそうです。
翌日どこに停めたか忘れてしまうこともしばしばとか。

しかしそれが法律で認められているわけだから、いいシステムだと思いました。

それから、最初のほうにも書いたと思うのですが、犬を電車に乗せて
職場に連れて行っていいというのも私にとってはものすごく羨ましい。
毎日風たんを12時間もひとりでお留守番させてる我が家では、淋しくないか、
寒くはないか、暴れてないか、何か壊されたりしてないか、いけないものを
飲み込んでいないかなど、常に心配と不安が付きまとっているわけで、
連れて行っていいなら、それらすべてが解消されるでしょう。

到着の日、空港からホテルまで乗った電車の中にドーベルマンを二匹連れて
乗っている男性を見て、あからさまに「ドイツではいいんですか?」と聞きに行ったら、
逆に「日本ではダメなのか?」ときかれ、悲しく頷くマユりんでした。

ああああああ〜いいなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

もちろん各犬たちもしっかりと躾されているので成り立っているもの。
風たんは、ダメですね〜外に出ると言うこと聞かなくなるんだから。

まとめにきりがなくなってきました。また思い出したら書きます。

さて、マユりんのハンブルグレポ、ついに完了です。
今年中に終わってよかった。かなり身内話ばっかりでしたが、
少しでも楽しんでもらえたらなによりです。

長い間お付き合いくださいましてありがとうございました。

次回からは、いつもどおり日常の「おいしい」とこだけお送りしますね♪
それでは、チュース!



author: category:ハンブルグ
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Comment
HP 見てくださったのですね!うれしいな~♪ありがとうございます!!!

フェラインはハンブルクに留学する人が多く、現在も 2名が留学中です。また、卒業しても ハンブルクに残って活動する人もいて、今回の演奏旅行は その方が中心になってセッティングしてくださいました。

私たちにとっても、ハンブルクは 遠くて近い街 …音楽とハンブルクを愛するもの同士、みんな きっと どこかで繋がっていることでしょう。

ハンブルクのレポ、ご家族の話…続編を心待ちにしていますよ

本当に…

Sae. Hirakawa, 2012/09/09 10:58 AM
高知バッハカンタータフェラインのHPを
拝見させていただきました〜。

そうだったんですねーー!!
なんだか私もとてもご縁を感じます。

私自身は歌いませんが、私の父をはじめとして私の家系は音楽家が多く、
そのため私も小さいときからコーラスや演奏会や
小さなオペラなどを
体験する機会に恵まれてきました。

Saeさんは今回ドイツの3都市で演奏会をされたとのことで、
それはそれはとってもお忙しく、でも同時にとても充実したことでしょう。
もしかしたらですが、ハンブルグの私の叔父も演奏会場に
いたかもしれないな、とそんな気がしてきました。

リューベックも偶然ですね!
小さくも、水と緑の多いステキなところでしたよね〜。

そして、そうなんです。
ぽっかりと心に穴が開いてしまうこの現象
いったいなんなんでしょうか。

魅惑の国ですね。
何年経ってもずっとキラキラしたステキな思い出です。

なかなか生活や仕事に追われ実現は難しいかもしれませんが、
また機会が訪れてハンブルグに行けることがあれば
必ずレポします。

そのときはまたよかったら、私の家族のストーリーを
楽しんでもらえたらいいなと思います。


チュ〜〜〜ス(懐かしい!!!)

★Saeさんへ, 2012/09/08 1:09 PM
↑〈先ほどのコメントの時、アドレスを間違いました。ごめんなさい〉
Sae. Hirakawa, 2012/09/07 8:44 PM
わぁー\(^o^)/マユりんさん お返事 ありがとうございます!!

高知バッハカンタータフェラインという団体に所属していて、私たちも 演奏旅行でした(私は愛媛県松山市在住です)

1週間の滞在中に ハンブルク・ブレーメン・リューベックの教会で 演奏会をさせていただきました

ですので、演奏会の感動や、演奏会に向けての 皆さんのご努力、合間を縫っての観光、数々の写真…どれもが 他人事とは思えません


私もはじめてのドイツ、感動しすぎて、気持ちの整理がつかず、時差ボケもやっぱりドイツ時間に適応してしまっており、まるで、マユりんさんの帰国後と同じ状態です

でも、そのおかげで マユりんさんと マユりんさんの素敵なご家族に 出会えました

ありがとうございます!!

私は マユりんさんも マユりんさんのご家族も 大好きになりました

また、行けるといいですね、ハンブルク…

チュース!!


Sae. Hirakawa, 2012/09/07 8:18 PM
はじめまして!
私の長い長いハンブルグ日記を読んでくださって
ありがとうございます。
かなり家族の話題が多いにもかかわらず
楽しんでもらえて?なによりです。
私も今でも読み返すと涙が出ちゃうんですよー。

Saeさんもハンブルグに行かれたんですねー。
ご旅行ですか?楽しいことたくさんしてきたかな?

私はあれ以来行けていないのですが
従兄弟や従兄弟の子供に会いに
いつでも行きたいです。

コメントありがとうございました。
とってもとってもうれしかったです★
★Sae. Hirakawaさんへ, 2012/09/07 2:50 PM
初めまして! まゆリンさん!

今朝 ハンブルクについての記事を検索していて まゆリンさんのブログにたどり着きました!!

私も8月16日~23日まで ハンブルクに行っていました。

まゆリンさんのブログを読みながら なぜか 涙が 止まりません

お会いしたことのない方なのに、なんだか 旧知のお友達のような気持ちになりました


Sae. Hirakawa, 2012/09/06 12:21 PM









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